2013年07月31日

ザ・ソサエティのウイスキー

 "The Scotch Malt Whisky Society(ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ)"=略称「ザ・ソサエティ」のボトルはBAR599開業以来少しづつ増えていまして、現在はバックバーに向かって右手の棚を占拠しています。

 酒店へ卸すことはなく、ザ・ソサエティの会員のみに直接販売されているこれらのウイスキーは、そのどれをとっても世界中のウイスキーマニアを唸らせる出来のボトルばかりです。

 BAR599ではメニューブックとは別に、ザ・ソサエティのボトルリストとテイスティングノートをまとめたものをご用意してあります。どうぞ当店ではお気軽に、ザ・ソサエティが選んだ至高の一杯をお楽しみ下さい。  


Posted by 鎌田 賢一 at 02:44ボトルのご紹介

2013年07月26日

ザ・ソサエティ 127.30 ポートシャーロット10年

 既にBAR599のバックバーに加わっている、ザ・ソサエティのボトルをもう一本ご案内します。

 "127.30"は、アイラ島のブルイックラディ蒸留所によるヘビリーピーテッドなシングルモルトウイスキー「ポートシャーロット」の10年ものです。

 その強烈なスモーキーフレーバーに加えて、樽出しのアルコール度数で66.8%もありますので、テイスティンググラスの中から既に大暴れしています。
 ピートマニアを自負するウイスキー愛好家でも、これは飲みきるのに体力が必要な酒質でしょう。
 どうぞBAR599で、この強烈な一本をお試し下さい。  


Posted by 鎌田 賢一 at 20:50ボトルのご紹介

2013年07月25日

ザ・ソサエティ 3.203 ボウモア24年/1988年蒸留

 ザ・ソサエティのボトルで、先月入荷していたものをご案内します。

 "3.203"はボウモアの24年もので、蒸留は1988年です。

 1988年、あるいは1989年まで(本邦では昭和の終わりから平成元年くらいまで)のボウモアは、特に「パフューミー」と評される艶やかな香りが強いものが多いのですが、この一本も期待通りで、ラベンダーの花畑か百貨店の高級化粧品売り場かと思わせるような香りに満ちています。

 既にこの年代までのボウモアは入手しにくくなってきていますので、どうぞモノがあるうちにお召し上がりいただきまして、その香味を皆様の記憶に留めておいて下さい。  


Posted by 鎌田 賢一 at 22:06ボトルのご紹介

2013年07月19日

CLYNELISH クライヌリッシュ16年 スコッチ文化研究所オリジナル

 この夏の「ウイスキーフェスティバル2013 in 大阪」を記念して発売された限定ボトルが、BAR599のバックバーに加わりました。

 写真右がそれで、クライヌリッシュの1996年蒸留/16年ものです。この頃のスコ文研オリジナルボトルと同様に、版画家の渡辺トモコさんによる素敵なクラゲと熱帯魚のラベルがあしらわれています。

 クライヌリッシュはスペイサイド地方のマッカランと並び称されるほどの、北ハイランド北海沿岸地方の銘酒です。リフィルのシェリー樽で上品に熟成されたこのクライヌリッシュは、日本人好みのシェリー樽熟成とはこれだと、スコ文研代表の土屋守氏が我々に堂々と提示しているかのような香味です。
 もちろんクライヌリッシュならではの「ワクシー」と表現される、スキー板やスノーボード板にアイロンを使ってホットワックスをかけている時のような独特の香りの成分も、はっきり伝わって来ます。

※かまけん店長が5月にスコットランド研修旅行へ行った際に訪れた蒸留所の一つでもあります

 写真左は、スコ文研オリジナルのカリラ1984年蒸留/23年もので、好評につき新しいボトルを続けて取り寄せました。あえてスモーキーさを抑えて仕込んだ樽のために、カリラが持っている磯や潮の香りが分かりやすく、長熟のモルトウイスキーとしての甘さも存分に味わえる一本です。

 二本とも酒店では販売していない逸品です。どうぞBAR599でご賞味下さいませ。  


Posted by 鎌田 賢一 at 20:02ボトルのご紹介

2013年07月16日

BAR599にネッシー現る

 BAR599に、ネッシーが現れました。

 現在はエントランスの小窓に移動して、

悠々と泳いでいます。

 3.99ポンドなり。

 このネッシーの置物は、5月のスコットランド研修旅行で買いそびれてしまい凹んでいましたが、シングルモルトスコッチウイスキーの独立瓶詰業者「ブラックアダー」のインポーターとしても有名なガイアフロー株式会社の中村社長が渡英された際に、ご無理をお願いして買って来て頂きました。中村社長にはネス湖より深く感謝します。  


Posted by 鎌田 賢一 at 20:27

2013年07月14日

蒸留所数え唄 番外編 ベンネヴィス、ウルフバーン、スキャパ

 今年のスコットランド研修旅行でアポ無し訪問を敢行した西ハイランド地方の「ベンネヴィス」蒸留所は、日曜日とは言えあっさり休業していました。雨降りだったこともあって、写真すら無しで終わってしまいました。
 稼働していなくても売店がオープンしていれば水差しの一つも買って帰ったのですが、残念です。この蒸留所がニッカウヰスキー社の子会社で、アサヒビール社の孫会社だと思うと、更に残念です。

※写真はイメージです

 彗星のように現れた最新にしてブリテン島最北の蒸留所「ウルフバーン」には、新鮮な感動が詰まっていました。かまけん店長は、およそ3年後に販売される最初のボトルを既に現地で買い付けましたので、BAR599では世界に先駆けてシングルモルトスコッチウイスキー「ウルフバーン」をご賞味いただける、はずです。

(ウルフバーン蒸留所の熟成庫で若社長とニューポットをテイスティング)

 ハイランドパークがあるオークニー諸島のメインランドにはもう一つスキャパ蒸留もあるのですが、こちらは休業中でした。ハイランドパーク蒸留所の試飲で頂いた素晴らしいウイスキーの酔いが残ったまま、"SCAPA"という蒸留所名がペイントされた建物の外壁の前で写真だけを撮って退散しました。

 ともあれ、それらの何もかもは実際に自分がスコットランドの地で体験したことなのです。
 わずか2か月前のことながら、あるいは夢の中のお話だったのかと思えるほどです。まるで時間が吹っ飛んでいくようです。

↓そんなベンネヴィスを通過したスコットランド研修旅行の写真は、こちらのwebアルバムから
スコットランドと私/3日目/マル島、グレンロッキー、ベンネヴィス、スカイ島泊

↓最新のウルフバーン蒸留所の写真を含むwebアルバムはこちらから
スコットランドと私/6日目/クライヌリッシュ、プルトニー、ウルフバーン、オークニー諸島泊

↓スキャパ蒸留所を含むオークニー諸島での写真は、こちらのwebアルバムでご覧下さい
スコットランドと私/7日目/リング・オブ・ブロドガー、スカラブレエ、ハイランドパーク、スキャパ、オークニー諸島泊

↓そしてオークニー諸島を後にして帰国するまでの写真は、こちらのwebアルバムです
スコットランドと私/8~9日目/オークニー諸島カークウォール空港~エジンバラ国際空港~ロンドン・ヒースロー空港~成田空港~帝都泊
  


Posted by 鎌田 賢一 at 03:28ボトルのご紹介

2013年07月11日

蒸留所数え唄 HIGHLAND PARK ハイランドパーク

 5月のスコットランド研修旅行のハイライトは、ハイランドパーク蒸留所でした。

 北緯59度の、もう少しで北極圏のオークニー諸島に18世紀末からある蒸留所です。
 念願かなって世界最北端のスコッチウイスキー蒸留所であるハイランドパークを訪問できたことは、かまけん店長にとって正に聖地巡礼でした。
 蒸留所内では貴重な30年ものと40年ものに加えて、アルコール度数がぎりぎり40度にまで落ちている45年ものを試飲する機会に恵まれました。私の生涯で自分より年上のウイスキーを飲むことは、あるいはこれが最初で最後なのかもしれません。

 ハイランドパークの酒質を表す言葉としてよく使われるのが「バランスのとれた」「オールラウンダー」等ですが、その中でも特にオフィシャルの18年ものは秀逸です。自分の棺桶に何かウイスキーを一本入れてもらえるとして、最後まで迷う候補の一つが、ハイランドパーク18年です。

↓そんなハイランドパーク蒸留所と美しいオークニー諸島の写真は、こちらのwebアルバムから
スコットランドと私/7日目/リング・オブ・ブロドガー、スカラブレエ、ハイランドパーク、スキャパ、オークニー諸島泊

 本年の「アルティメット・スピリッツ・チャレンジ2013」で史上初の100点満点を獲得して優勝したウイスキーは、ハイランドパーク25年でした。この逸品もどうぞBAR599でご賞味下さいませ。  


Posted by 鎌田 賢一 at 19:44ボトルのご紹介

2013年07月07日

蒸留所数え唄 PULTENEY プルトニー

 5月にスコットランドのウイスキー蒸留所を訪れた研修旅行を思い返す「蒸留所数え唄」シリーズですが、いよいよブリテン島の北端に至ります。

 プルトニー蒸留所のオフィシャルボトルは、商品名を「オールドプルトニー OLD PLUTENEY」と言います。
 北海に面したいくつかの小さな港町のうちの一つ、ウィックの街中にある蒸留所で、その独特の形状のポットスチル(単式蒸留器)によると考えられている雑味溢れる個性的な酒質は、かまけん店長を含む多くのシングルモルトウイスキーファンが一目を置く存在です。

 この蒸留所でもバルブレアと同様に、自分で樽からボトリングしたウイスキーを買うことができましたが、残念ながら買い逃してしまいました。代わりにロゴ入りの飛行帽とマグカップ(お気に入り)を買って来られましたので、オリジナルボトルは老後の楽しみに取っておきましょう。

↓そんなプルトニー蒸留所の写真も含む、かまけん店長スコットランド研修旅行のWEBアルバムは、こちらから
スコットランドと私/6日目/クライヌリッシュ、プルトニー、ウルフバーン、オークニー諸島泊
  


Posted by 鎌田 賢一 at 00:34ボトルのご紹介

2013年07月05日

蒸留所数え唄 CLYNELISH クライヌリッシュ

 北ハイランドの蒸留所の多くは、北海に面した立地です。クライヌリッシュ蒸留所も、ブローラという港町で操業しています。

 ラベルにあしらわれた山猫は、創業者のサザーランド公爵の副紋章に由来していて、実際に今でも北ハイランドの山中には生息しているのだそうです。

 その味わいは豊かなコクがあって、香りにも「ワクシー」と表現される、まとわりつくような独特のオイリーさを含んでいます。スキーやスノーボードをする方にとっては、板の滑走面にワックスをアイロンでかけている時のあの匂い、と言えば分かりやすいでしょう。

↓そんなクライヌリッシュ蒸留所を含むwebアルバムはこちらから
スコットランドと私/6日目/クライヌリッシュ、プルトニー、ウルフバーン、オークニー諸島泊
  


Posted by 鎌田 賢一 at 18:48ボトルのご紹介

2013年07月03日

蒸留所数え唄 BALBLAIR バルブレア

 北ハイランドのバルブレア蒸留所も、美しい蒸留所でした。

 道端に咲いたマーガレットの花が香るような、そしてそれが幻だったかのように軽やかに消えてなくなる、切ない短調音階のようなモルトウイスキーです。

 7月6日(土)から長野市の長野松竹相生座/長野ロキシーでも上映される映画「天使の分け前」の主要ロケ地になったのも、このバルブレア蒸留所です。
 写真の背後、左側に移っている煙突のある建物群がそれで、北海と繋がる深い入り江のほとりに立つ、歴史ある蒸留所なのです。

 かまけん店長は5月のスコットランド研修旅行で、実際にこのバルブレア蒸留所を訪れました。

↓そんなバルブレア蒸留所を含む写真は、こちらのwebアルバムから
スコットランドと私/5日目/グレンモーレンジ、ダルモア、バルブレア、インバネス泊
  


Posted by 鎌田 賢一 at 21:34ボトルのご紹介

2013年07月02日

蒸留所数え唄 DALMORE ダルモア

 5月のスコットランド研修旅行で訪れた数々のウイスキー蒸留所を、そのウイスキーボトルを見ながら思い返しています。

 クロマティー湾に面したダルモア蒸留所を見学した間は晴れていましたので、海辺の蒸留所の美しさが際立っていました。
 かのリチャード・パターソン氏はロシアへ出張中だったためにお会いできませんでしたが、氏からのお手紙を頂きました。

 現行のオフィシャルボトルは、トレードマークの大きな雄鹿が立体的になって、ラベルも変わりました。香り高くも潔い後口の北ハイランドの銘酒を、どうぞBAR599でお楽しみ下さい。

↓そんなダルモア蒸留所を含む写真は、こちらのwebアルバムでどうぞ
スコットランドと私/5日目/グレンモーレンジ、ダルモア、バルブレア、インバネス泊
  


Posted by 鎌田 賢一 at 20:00ボトルのご紹介