BAR 599

　この冬は、昨年のスコットランド研修旅行で訪問した、プルトニー蒸留所で買ってきた帽子をかぶっています。

　耳からあごまですっぽり包まれて暖かい、いわゆる飛行帽というものでしょうか。

　後頭部には、"OLD PULTENEY"のロゴが刺しゅうされています。"ROW TO THE POLE"とは、北極圏の北海を舞台にしたカヌーのレースのようで、プルトニー蒸留所がスポンサーになっているとのことでした。

　タリスカー蒸留所で買ってきたフリースもそうですが、共に観光土産レベルではなく、雪国で使い続けることができる品質のものでしたから、よりスコッチウイスキーへの尊敬と愛着が増します。

  

　オーヘントッシャン蒸留所は、名画「天使の分け前」の舞台になった、スコットランド最大の都市グラスゴーの近傍にある蒸留所です。

　スコットランドの人口は、グラスゴーと首都エジンバラがある南部のローランド地方に集中していますが、ウイスキー蒸留所は逆に北部のハイランド地方に集中しています。

　そんな少数派の蒸留所が作り出すウイスキーは、ローランド地方伝統の三回蒸留※による、軽やかで滑らかで、そして和菓子のようなきめ細やかな甘さが楽しめる銘酒です。

※スコッチのモルトウイスキーは二回蒸留ですが、現在蒸留所として三回蒸留を行っているのはオーヘントッシャンのみです

  

　少し早く帰宅できた時などは、ついDVD版の映画「天使の分け前」を観てしまいます。

　「天使の分け前」は、現代のスコットランドを舞台にした、スコッチウイスキーが物語の鍵になる名画です。

　いいものは、何度観てもいいですね。

  

　BAR599にペットボトル一本限定で、野沢温泉の天然水が届いています。

　今シーズン野沢温泉スキー場に籠っている、かまけん店長の20年来の冬の趣味の友人が汲んできてくれたもので、ご希望の方にはウイスキーを加水するための水や、チェイサーとしてお出ししております。

  

　スコッチウイスキー作りの中心地、スペイサイド地方の「ロングモーン16年」が入荷しました。

　ロングモーン蒸留所が作り出すウイスキーは、ブレンダーから「トップドレッシング」「ヒドゥンジェム（隠れた宝石）」と称されるほど高品質です。現在は「シーバスリーガル」や「ロイヤルサルート」の重要な原酒となっているため、シングルモルトウイスキーとして市場に出回るものは少量で、現行のオフィシャルボトルはこの16年ものしかありません。

　BAR599には既に、ザ・ソサエティの1992年蒸留20年ものと、スコッチ文化研究所オリジナルの1976年蒸留34年ものの2本がございますが、より気軽に銘酒ロングモーンをお楽しみいただけるように、今回オフィシャルの16年ものをバックバーに加えてみました。

　瓶詰アルコール度数は48度と高めで、オフィシャルボトルながらノンチル（低温濾過フィルターをかけていない）です。さてどんな香味なのでしょうか、かまけん店長も実はまだ飲んだことがないのです。

  

　BAR599店外の黒板を、年賀仕様から書き替えました。

　「ドーランの　下に涙の　喜劇人」は、今は亡きポール牧先生が揮毫されるときに、好んで使われた文言です。

　昨年好評でしたハッピーアワーは、本年も継続中です。毎日21時まで、ﾄバス・ペールエール1/2pintか、グラスワインか、おまかせハイボールをワンコイン500円でお飲みいただけます。

  

　BAR599のバックバーより、和製リキュールの「電気ブラン」です。

　浅草に通った多くの文人墨客が愛した酒としても有名な、雷門一丁目一番地「神谷バー」の名物です。太宰は「人間失格」の作中人物に、『酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはない』と言わせています。

　かまけん店長も神谷バーを訪れて、浅草通を気取って、電気ブランをショットグラスで飲みながらチェイサーに生ビールを飲んでみましたが、その後で乗った水上バスの船内で強烈に酔いが回ってしまったことがありました。

　あれは電気ブランのせいだったのか、水上バスに乗ったのがいけなかったのか、また神谷バーに立ち寄って検証する必要がありそうです。

  

　BAR599のバックバーに、ブレンデッドスコッチウイスキーの大看板「ホワイト＆マッカイ」が加わっています。

　モルト原酒同士をヴァッティングした後と、それをグレーン原酒とブレンドした後にも木樽で馴染ませる独自の「ダブルマリッジ製法」によって、とても滑らかな味わいに仕上がっている銘柄です。

　スコットランド王家の象徴でもあるスタンディングライオンが二頭あしらわれたラベルも独特で、いかにも伝統的なスコッチウイスキー然としています。

　この「スペシャル」は、当店のウイスキーの中でも最もお値打ちにお飲みいただける一本ですので、どうぞお気軽にお試し下さいませ。

  

　長野市の民度を著しく押し上げている長野松竹相生座・ロキシーさんの「名画特集」ですが、来月は2月1日より「薬師丸ひろ子特集」が上映されます。

　BAR599では、この「薬師丸ひろ子特集」を勝手に全力で応援いたします。既に店内では素敵なチラシを配布しておりますので、どうぞお手に取ってご覧下さいませ。

相生座名画特集36「薬師丸ひろ子特集」
http://www.naganoaioiza.com/category/1219302.html  

　やかんの形をした電気ケトルを買いました。

　見た目に反してこれがなかなかの性能で、少量のお湯がすぐに沸きますので、この冬は活躍してくれそうです。

　ウイスキーのお湯割りでしたら、ブラックニッカ8年などいかがでしょうか。  

　BAR599では、国民の祝日と正月三が日の間に、国旗を掲揚しております。

　掲揚と言っても、エントランスに卓上タイプの日章旗を置いているだけですが、こういうことは気持ちの問題なので、物の大小ではないのです。