2012年11月19日

軽井沢1991シェリーバット

 世界的なウイスキー評論家であるデイブ・ブルーム氏が厳選した樽からボトリングする"THE SCHOOL OF MALT"シリーズの第三弾は、何と日本の軽井沢蒸留所のシングルモルトウイスキーでした。

軽井沢1991シェリーバット
 軽井沢蒸留所は当時のメルシャン社により操業されていたもので、同社は後に麒麟麦酒社、そしてキリンホールディングス社の子会社になって、今年完全に閉鎖されてしまった蒸留所なのです。※ウイスキーの生産自体は2000年に終了
 そんな貴重なジャパニーズシングルモルトウイスキーの、1991年に蒸留されてシェリー樽で21年間熟成された一本が、BAR599にはございます。
 シェリー樽熟成のいいところだけを取ったような完成度で、滑らかな舌触りの琥珀色のそれに加水すると、ミルクキャラメルかミルクチョコレートのような甘味が一気に立ち上がってきて、まるでキャラメルをしゃぶりながらデパ地下のフルーツ売り場にいるような心持になります。
 このボトルはあえて入荷をツイッターで速報するなどしませんでしたが、バックバー横の棚にそっと置いた直後からウイスキー通の皆様の目に留まってご注文いただき、ウイスキーの液面は既に瓶の肩口より下に下がってまいりました。

 単に素晴らしいウイスキーをお出しできるだけでなく、これは洋酒ながら「地のもの」をお出しできる一本でもあります。信州・軽井沢の風土が長年育んだシングルモルトウイスキーの香味を、是非BAR599でご賞味下さいませ。


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Posted by 鎌田 賢一 at 18:00 │ボトルのご紹介