CAMERON BRIG キャメロンブリッジ
BAR599のバックバーに、新しいジャンルのウイスキーが加わりました。
普段からウイスキーを召し上がる方でも、あるいは馴染みがない銘柄かもしれません。これは、スコッチウイスキーの「キャメロンブリッジ」で、シングルモルトではなく「シングルグレーン」ウイスキーです。
グレーンとは穀物全般の意味ですが、ウイスキー製造におけるグレーンはモルト(大麦麦芽)以外の穀物のことで、トウモロコシ、ライ麦、小麦、未発芽の大麦などです。モルトウイスキーに対して原材料だけでなく蒸留方法も違いますし、出来上がったウイスキーの酒質はおとなしく、蒸留所ごとの個性も格別のものはありませんが、スコットランド国内で生産されて3年以上オーク樽で熟成されたものは、やはりスコッチウイスキーなのです。
キャメロンブリッジ蒸留所はスコッチ業界最大手のディアジオ社系列ですので、このグレーンウイスキーはジョニーウォーカー、ブラック&ホワイト、ヘイグ、ディンプル、J&B、オールドパー、VAT69、ホワイトホースといった有名なブレンデッドスコッチウイスキーの原酒になっています。
ブレンデッドウイスキーはモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混和したものですが、いくつものシングルモルトウイスキーを飲む機会はあっても、グレーンウイスキーそのものを飲む機会はなかなかありません。BAR599でグレーンウイスキー特有の香りと甘味を感じていただければ、なるほどブレンデッドウイスキーのあの香味がグレーン由来なのかと、改めてご理解いただけることでしょう。
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